P’s GARAGEが「全工程純水洗車」にこだわる理由

洗車時に純水を使用する方法には「すすぎの工程のみで純水を使用する場合」と「プレウォッシュから全工程で純水を使用する場合」がありますが、その効果には大きな違いがあります。純水は水中のミネラルや不純物を取り除いた水で、一般的な水道水とは異なり、水垢やシミが残りにくい特徴があります。しかし、「すすぎのみで純水を使う方法」は、水垢リスクを軽減する程度にとどまり、その他の純水のメリットは限定的にしか得られません。以下では、純水の効果や、すすぎのみ純水使用と全工程純水使用の違いについて詳しく解説します。

「すすぎのみ純水」の効果とその限界

すすぎ工程でのみ純水を使用する方法は、プレウォッシュや本洗浄の際には通常の水道水を使用し、最終すすぎのみで純水を使うスタイルです。この方法にはいくつかのメリットがある一方で、洗浄の根本的な効果や薬剤の性能を十分に引き出せないといった限界もあります。

【効果とメリット】
◎水垢リスクの軽減

すすぎ工程で純水を使うことで、車体に残るミネラル成分を減らし、水垢や白いシミができるリスクをある程度抑えることができます。

◎コストの低減
すすぎ工程のみの純水使用であれば、純水の使用量が最小限に抑えられるため、コスト面では優れた方法です。また、純水生成装置の維持管理も比較的簡単です。

【限界とデメリット】
◎水道水の影響が残る可能性

すすぎのみで純水を使用しても、プレウォッシュや本洗浄で使用した水道水の影響が車体に残る可能性があります。水道水に含まれるミネラルや不純物がプレウォッシュや本洗浄時にボディに付着し、その後乾燥してしまうと、すすぎで純水を使っても完全に水垢やシミを防ぐことはできません。

◎洗剤や化学薬品の性能が十分に引き出されない
洗車用のシャンプーや化学薬品は、基本的に純水と組み合わせることで、その性能が最大限発揮されるよう設計されています。水道水に含まれるミネラルは化学薬品の作用を阻害し、泡立ちや洗浄効果を減少させることがあります。つまり、プレウォッシュや本洗浄に水道水を使用することで、シャンプー本来の性能が発揮されにくくなり、汚れが十分に落とし切れない場合があるのです。

◎すすぎで純水を使うだけでは水垢リスクの解消には至らない
すすぎにのみ純水を使用する方法は、あくまで水垢リスクを軽減するに過ぎません。プレウォッシュから純水を使用しなければ、洗車工程の途中で不純物が付着する可能性は避けられず、すすぎ時の純水使用だけで水垢が完全に防止されると考えるのは誤りです。

「全工程で純水使用」の効果とメリット

全ての工程で純水を使用する方法は、プレウォッシュから本洗浄、すすぎまで一貫して純水を使うため、車体に一切のミネラルや不純物が触れない状態で洗車が行われます。

【効果とメリット】
純水を使うことで、車の表面に透明感が生まれ、より輝く仕上がりになります。純水で洗車を行うと車のボディーに透明感が出る理由は、純水の特性に由来します。以下に詳しく説明します。

◎水垢やシミのリスクを徹底的に抑制
全工程で純水を使用することで、洗車全体で一切のミネラル成分が車体に付着しないため、水垢やシミのリスクがほぼゼロになります。特に、黒や濃色の車では、その効果が顕著で、非常に美しい仕上がりが得られます。

◎化学薬品の性能を最大限に引き出す
純水と化学薬品の相性が良いため、洗車用シャンプーやコーティング剤が本来の性能を発揮できます。純水の使用により、泡立ちや洗浄力が向上し、汚れがより効果的に落とせるため、シャンプーや洗剤の性能をフルに活かすことができ、結果として洗浄効率も向上します。

◎高い防汚性能と美しい仕上がり
全工程で純水を使用することで、表面に不純物が残らないため、コーティング効果が長持ちし、防汚性能が向上します。また、表面にミネラルが一切残らないため、光の反射が良く、クリアで美しい輝きが得られます。

【デメリット】
◎コストがかかる

純水の生成には費用がかかるため、全工程で使用するとその分コストが増加します。また、純水生成装置の維持管理も求められますが、その分、高品質な仕上がりが期待できるため、コストに見合った効果が得られるといえるでしょう。

◎純水の供給設備が必要
全工程で純水を使用するためには、十分な水圧と流量を確保するための設備が必要です。特に、プレウォッシュや本洗浄時に汚れを効率よく落とすためには、純水でも十分な水圧が必要であり、専用の設備投資が必要となることがあります。

「すすぎのみ純水」と「全工程純水」は次元の異なる洗車

洗車における純水使用について、「すすぎのみで純水を使う方法」と「全工程で純水を使う方法」は、その効果が大きく異なります。「すすぎのみ純水」は、全工程で純水を使う洗車と比較すると、水道水の影響が残り、薬剤の性能を十分に引き出せない点が見逃せない要素です。また、すすぎのみで水垢リスクが完全に解消されると考えるのは誤りであり、「すすぎのみ純水」と「全工程純水」は次元の異なるアプローチと言えます。

すべての工程で純水を使用することで、シャンプーや薬剤の洗浄力を最大限引き出し、水垢やシミのリスクを最小限に抑えることができます。よって、質を追求した洗車やコーティングの持続性を重視する場合には、全工程で純水を使用することが強く推奨されます。

以上の理由から、私たちP’s GARAGEはこれからも、「全工程純水洗車」にこだわり続けます。

純水についてもっと知りたい方へ → 水シミを防ぐだけじゃない!純水洗車のメリットと純度管理の重要性